shv日記

気が向いた時に綴るブログ

【雑文】君の名は。感想

先日、やっと観に行くことが出来た君の名は。

映画館はかなりの混雑ぶりで、本当に人気が沸騰しているというのを実感した。

 

自分が新海誠作品で初めて観たのは秒速5センチメートル。なんだこの絵は!とリアルな絵に驚嘆した時のことは未だに記憶している。

ただし新海作品はストーリーがあんまり・・・という印象で(秒速〜は良かったとは思っている)、さあどうなるかという気持ちで観ることに。

 

 

 

 

前半は割と唐突に入れ替わってるシーンが。三葉と瀧が入れ替わってあれやこれやのコミカルな展開。

物語の雰囲気が一気に変わるのが、瀧が糸守町を訪ねる場面。

あの彗星の落下で皆死に、何も無くなった町の風景で、一気にシリアスな展開に替わった。道理で携帯が通じない訳だ。

そこから先は、口噛み酒を飲んでもう一度入れ替わって、彗星から町を守るため変電所爆破とかの無茶やりながら奮闘するハラハラドキドキな展開。

行動の結末は多くは語られず、最後はそれから数年後のパート。記憶も殆ど無くなった瀧の大学〜社会人のシーンが描かれ、最後に・・・という流れ。

 

まず、2人の出会いやすれ違いというのは、新海監督が今までずっとやって来た鉄板の展開。終盤は秒速5センチメートルを思い起こす展開と、新海監督らしさを感じる場面が多数あった。

でも今回は、脚本会議をやったりと新海監督独力では無い製作体制もあってか、大衆に向けた作風に見事に仕上げられていたように感じた。

本来の作風から大衆に媚びたって言われるかもしれないけど、自分はブラッシュアップと捉えている。

何せ新海作品はストーリーが・・・と自分はずっと思っていたから、新海監督の作風を漂わせつつも上手くみんなで観れる作品になっていたのが何より素晴らしい。

 

これで新海監督は細田守とかと同じく、日本のアニメ界のトップランナーになるんじゃないか(メディア的な言い方だと、ポスト宮崎駿だろうか)とも感じた。

 

そういえば、後で考察を観て気付いたけど、瀧の学校の古典の先生、言の葉の庭の先生だったのね。