2018年J2第27節 東京ヴェルディ-大宮アルディージャ
既に後半戦に入った今節でやっと今年初の現地観戦。なので昨年の最終戦以来9ヶ月ぶりの味スタ。
バックスタンドでキボンの牛ステーキ丼食べながらゆったり観戦。
前半はヴェルディペース。得点も早々に決まるし、パスも回りまくるしということで気分の良い観戦。ただ後半は交代で手を打ってきた大宮が攻める展開が多く少しハラハラ。カウンターは綺麗にやられた(映像で見返すと、パス受けるフリして裏に走り出したマテウスは見事だった)でもそれ以外は最後のところでのDFの競り合いがかなりしっかりしていて安心して見れた。
目に付いたのは渡辺皓太の凄さ。前半の得点も皓太があっさり突破してのアシストから。右サイドでの崩しからのアシストが今季はリプレイ映像見てるのかってくらい多い。個人でこんなに崩せるとチームとしては楽だね。
今季初観戦だから藤本くんも初めて生でプレーを見ることに。しかし映像でも思ってたけど、ドリブルと同じモーションでスッとパス出すのが上手いね。これが18歳のルーキーなのか・・・
アランは2度座り込んで2回目は担架でそのままピッチから退場という心配な状況だったけど、怪我ではなくて体調不良だった模様。熱中症だろうか?
来週は山形アウェイ。今のところこちらも行く予定。
宇宙よりも遠い場所 地続きの非現実へ
遅ればせながら、宇宙よりも遠い場所を全13話観た。
リアルタイムで観ておけば良かったなと思うような作品だった。作品の世界に引き込まれた。
箇条書き雑感
2話の歌舞伎町の疾走シーンの何かが始まると予感出来るワクワク感に惹かれた。思えばこの時からこの作品に没頭していった。
断られてもポジティブちゃんなサッパリ展開にクスッときた。
我々も暮らす日常から地に足を付けて非現実に飛び出して行く様にワクワクした。
受け身な子とか一匹狼でバカにされてる子とか、色々あって高校辞めた子とか、陽と陰でいえば後者なキャラクター達が目標決めて突き進むところに惹かれた。
こいつらいいなと呟きたくなるような4人の関係性に惹かれた。だんだんお互いの扱いが雑になるのも良い。
めぐっちゃんや日向の元チームメイトみたいに人間の嫌な言動を逃げずに描いているのが素晴らしいと思った。めぐっちゃんの足引っ張りたくなる気持ちが少し分かるもんだからぐっと来た。
南極着いてざまあみろと鬱憤を晴らす叫びにスカッとした。前向きポジティブだけが人間の行動原理じゃないよって言ってくれたようで少し救われた。
自分のことじゃなくて、日向を傷つけたことに対して本気で怒って啖呵きるしらせに、おかしいな目から汗が・・・
そしてたどり着いた母のいた場所。届いていた、でも読まれていない毎日毎日送っていたメール。知った現実、喪失感、決着。一緒に泣く3人と共に涙を浮かべた。
そして旅の終わりの寂しさに浸る最終回。帰ってきた日常。でも彼女達はまたきっと旅に出るんだろうなと思う。
というわけでこのアニメ、見終わった後には軽く死ねますね。
この作品の魅力は?
この作品は、嫌なこともある現実から一歩一歩目標に向かって踏み出している姿を描くことで、見ている自分達の背中を押してくれる力があると思う。そこが魅力だ。
南極は誰でも行ける場所ではない非現実だ。けれどそこまでのスケールじゃなくてもいい。旅に出るとか何かを始める時に背中を押してくれる。
もう一つ良いと思うのが上にも書いた通り、行動原理がポジティブだけではないことだ。もちろん何をするにもポジティブで明るい理由で目指すのは理想だ。でも、さんざんバカにされたのを見返してやる!というパワーなしには南極到達はなし得なかったと思う。
現実に暮らしてても、仕事や何かに打ち込む時に、あの野郎を見返してやる!とか、目標達成したらバカにしてきやがった連中を罵ってやろう!って気持ちになることはあると思う。少なくともこのアニメはそういう気持ちを否定しない。
音楽
「いわゆる“女の子モノ”っぽくしたくなかった」『よりもい』劇伴 - Real Sound|リアルサウンド
(自分もどこかのネットのコメントで見てあーそういえば!となったのだが)
ED曲はスピッツイメージと公言されているが、「僕はきっと旅に出る」に影響されているんだろう。
このアニメではOPとEDだけじゃなく挿入歌が多用される。これがまたすごく感情を高ぶらせてくれる。中でもこの2曲はほんと好き。最高。
余談
タイトルはインスタグラム風、多用されるLINE風メッセンジャーアプリ。個人的にはインスタグラムがフィーチャーされているアニメは初めてだった。アニメから見るコミュニケーションツールの変遷っていうの調べるの面白そうだなと思った。
【雑文】リズと青い鳥 感想
リズと青い鳥。2015年以来アニメ化されている響け!ユーフォニアムシリーズの1作。
今作はこれまでのアニメとキャラクターデザインを完全に変更し、別物という雰囲気にしている。
アニメ第1期以来のユーフォファンでありながらなかなか行くことが出来なかったけど、やっと観に行けた。
以下内容に触れます。なお原作小説は未読。(見てから読むことにしてるので、そろそろ前編だけでも読まないと・・・)
あらすじは公式に記載あり。
内容雑感
1.物語全体について
物語では大きな出来事が起きることはない。コンクールに向けて自由曲「リズと青い鳥」練習の間の鎧塚みぞれと傘木希美の物語というかなりミクロに絞った構成だ。これは展開に起伏があるユーフォ本体と真逆なところである。
登場人物も久美子たちは目立たず、(途中はっきりものを言ってきた麗奈除く)、希美とみぞれを中心にした3年生たちが主体と、こちらも本体と視点が全く異なる。
もしかしてタイトルをユーフォニアムとしなかったのはそれが理由なのだろうか。
2.希美とみぞれの関係性
みぞれは内気で感情表現も乏しく、中学で部活に誘ってくれて以来仲良くしてくれる希美に完全に依存しきった子。
希美は明るくみんなを引っ張れる子。作中でもパートの子たちと仲良くしていたりというタイプ。
だから、みぞれにとっては希美だけしかいないけど、希美はみぞれ以外にも選択がある。人間関係はそのような構図に見える。
だから作中でずっと、みぞれが希美と一緒に!と執着するのは分かる。でも音大に進む進路の話では、なぜ希美はそこまでみぞれと同じ道に執着する?という疑問が映画を観ている間あった。
それは最後に明かされる。自分にないみぞれの才能に対する嫉妬だったのだ。
人間関係は前述の通り、希美が引っ張る。けど演奏に関しては明らかにみぞれの方が上。なにせ新山先生に音大はどう?と勧められるくらいの実力なのである。でも自分は進路について誘われてない。自分が持ってないものを持つみぞれに対する憧れ、嫉妬、コンプレックスなどなど・・・それがあって背伸びしたくて執着してた。
アニメ1期の麗奈と香織先輩のソロオーディションなど、このシリーズは実力や才能の残酷な差がはっきり描かれるけど、希美も持ってない方だったと。
みぞれが希美に執着しているだけじゃなくて、希美もみぞれに執着していたのだ。
希美って何でも出来ていいじゃんなんて思っちゃうけど、誰しも持ってないものがあってそれに憧れたり、コンプレックスを抱いたりするよね。
3.どちらがリズでどちらが青い鳥だったか
最後に視点の逆転が起きるという構造。ずっとリズがみぞれで青い鳥が希美だと思っていた。でもそれは違った。広い世界に飛び立てる青い鳥がみぞれで、それを抑えていたのは希美だった。ソロパートでは、最後に自分を開放して演奏するみぞれの音色に涙する。そして最後、希美がみぞれを演奏で支えると言った。なんでも希美が引っ張ってきたように見えるこれまでと真逆だ。
4.演出意図?
映画の演出や技法は全く詳しくないけれど、最初に階段登って物語が始まって、階段下って物語が終わる対比になっているのは流石に分かった。そういえばほとんどの話が学校の中に終始する物語だった。高校生の間の一瞬を切り取るって意図なのだろうか。
感想
・基本的なキャラ属性は観ながら分かってくるので、ユーフォシリーズ見てなくてもいけると思う。本体メインキャラもそんなに目立たないし。ただ見ておいた方がより良いのは言うまでもないけど
・本田望結ちゃんは特に悪目立ちはしてなかったかなという個人的な印象。あれ一人二役なんだね。
・新キャラ剣持ちゃんは原作未読なので初対面。不思議な子だなという印象だけど、制服がカーディガン着て短めの靴下というのはイケイケ系ってことを表してるのだろうか。(短めでくしゅっとした靴下が最近人気になってるって記事読んだことあるし)
・ハッピーアイスクリームと最後にみぞれが言ったものの、言った希美は知らないのでアイス食べたいの?という反応。そういえばアニメ2期でもコンクール前にグータッチとか周りの言動に影響受けていたね。変化があってもそこら辺の不器用さは相変わらず。みぞれってマジみぞれだよね。
・演奏シーンは流石の音の迫力。BGMとか靴音とか演奏以外の音にも拘っている感じだから、音響の良い映画館で見るのが最も良いな。
・俺の推しキャラ堺万紗子ちゃんが後ろ姿で出てきた時(赤いリボンだったのでたぶんそう)は心の中で反応してしまった。気持ち悪いのは分かっている。
・作中に出てこないのに部費滞納で名前出される塚本くんは不憫。
・静かな作品なので、携帯は絶対電源切ろう!静かに見よう!
東京ヴェルディ2017年選手雑感2
前回の続きであります。
MF
8中後雅喜 13試合1得点
怪我に苦しんだ1年だった。開幕でスタメン掴むも怪我で途中交代。復帰後も明らかに不調で、無駄なファウルは避ける原則が浸透している中がっつり行き過ぎ守備炸裂と1人だけ浮いている様はぶっちゃけイラッとしたよね。ただし夏場は逆に潰しに行かなすぎて失点を積み重ねるチームの中でちゃんと守備していたので一概に守備対応が悪かったわけではない。この時期はFKも決めたりコンディションの上昇で本当に頼もしかったが、結局その後再び怪我。復帰後は締めの出場要員に留まった。8番背負って6年目で北澤豪の次に長くなったけど、中盤の選手が多い編成なだけに来年はどうなるかなあ・・・
10高木善朗 37試合7得点
あなたヴェルディのナンバー10でしょー!序盤は3トップの一角で、ジェフ戦の一度引いてから又抜きシュートという彼の持ち味ボールコントロールの上手さが全開のゴールも決めたりしていた。だがシステム変更の頃から3トップには単騎特攻が出来る安西がコンバート、中盤は走りまくれる梶川と渡辺が定着してベンチに追いやられるようになり、リーグ戦ラスト2試合は出場もしていない。終わって見ると先発出場は25試合に留まる結果に。結局はレギュラーを守るにはフィニッシャーとしてもパサーとしても決定的な仕事が足りなかったなと。正直今期のチームでは善朗は二桁得点が必須だった。王様くらいにならないと個の力で上位には及ばないと思うから、頼むよマジで。
14澤井直人 0試合
最も試練の1年だったのは彼だろう。今年はキャンプ中のアキレス腱断裂という大怪我でシーズンアウト。リハビリに費やす1年となった。それでも終盤戦にはベンチ入りするところまで帰ってきた。開幕から澤井のためにという思いを形にしたホーム開幕戦の選手入場は感動もの。来年は大爆発すると今から予言しておこう。
17内田達也 41試合2得点
俺のシーズンMVPは彼である。ガンバからレンタルで獲得すると、守備的なボランチ、アンカーで1年間レギュラーに君臨しチームの中心であり続けた。凄いなあと思う彼の良さは、ノーファウルでボールを奪えるフィジカルと技術、そして奪って即座にサイドチェンジを出せるような視野の広さと足下の正確性である。常に中盤守備が課題だったヴェルディだけに、両方を兼ね備えた彼は中心であり続けた。課題と言われていた攻撃面も、だんだんアシストを決められるようになり、終盤戦では大事な決勝ゴールを決めるという成長を見せてくれた。レベルの高さと選手の成長という応援しがいのある要素の両方を見せてくれて本当にありがとう。さて、彼はガンバとは契約切れの年の模様。ただ常に需要のあるポジションの選手だけにオフはやきもきする。やっと三竿の穴を埋めてくれた貴重な選手、土下座してでも残ってほしいと必死に懇願します。
20井上潮音 11試合0得点
ユニフォーム売上もトップに君臨する僕たちのメッシ!開幕から出て持ち上がりやパスセンスで攻撃の潤滑油となるも筋肉系の怪我で離脱。結局シーズン通して復帰と離脱の繰り返しで終わってしまった。足下の技術そのものもチーム屈指だがそれのみに頼ってるわけではなく、視野の広さ、相手の逆を突く、自陣で相手がいても奪われないように持ち上がれるなど状況判断力や体の使い方が抜群。そんなプレイヤーだけに代表クラスまで売り出したいのだが・・・体も小さいし去年も今年も筋肉系のトラブルが多かっただけにとにかく体づくりが必須。
23田村直也 17試合1得点
困った時の田村。夏場まで天皇杯除いて出番がなかったが、夏場に大量失点を重ねる状況でついに起用。後方で最後に体を張れる持ち味を存分に発揮して終盤まで試合に出続けた。去年までのCB起用は流石にほぼ無くなりSB起用が主。最後の壁的存在だが、クロスもそれなりに上手いし、機を見てオーバーラップする戦術眼も持っている。ただしWアンザイと違ってスピードがないので、起用時はサイド攻撃の際にやや物足りなさがあるのが悩みどころ。色々な意味でチームに必要な選手。ずっとヴェルディで見たい。
27橋本英郎 26試合0得点
竹本GMのガンバ人脈第3弾。シーズン前からロティーナ采配のピッチ上の通訳係として君臨するなど頭脳派ぶりを存分に発揮。シーズンはほぼ途中出場ながら的確なコーチングでピッチに秩序をもたらす役割も担っていた。技巧派というイメージはないが名古屋戦の必殺ロングパスのように技術レベルも結構高い。38歳と結構なベテランだがコンディションも問題なさそうでプレイヤーとしてまだまだ活躍出来そうな印象も持った。終盤はベンチ外が増えたが来季もいてほしい。
32二川孝広 2試合0得点
我らがロティーナ監督の采配で唯一文句つけたいのは、なんで二川起用しないのおおおおってことであります。2016年は二川のプレーに痺れていたので。怪我で離脱したりもあったけど、最後まで試合に出られなかった。ガンバからはレンタルの身なのでもしかしたら帰るのだろうか。それとも他チーム行き?
33渡辺皓太 27試合1得点
二種登録の去年から試合出続けてるからルーキー感ないけどルーキーである。軽自動車にスポーツカーのエンジンを付けたような印象のプレイヤーで、ボランチや2列目で起用されスピードと運動量、そして当たり負けしないフィジカルで中盤を支えた。去年に比べると前線の攻撃にかなり絡めるようになり、あの身長でまさかのヘディングでの初得点も決めた。攻守に顔を出せる幅広さは魅力的だが、ポジショニングが少し怪しいのと、シュートよりパスを選ぶところがしばしば見られたので、この辺りは更にレベルアップしてほしいところ。
38梶川諒太 41試合1得点
フロントに退団挨拶で菓子折り持参する程の律儀な男が5年ぶりの帰還。序盤は途中出場要員で時折スタメンになる程度だったが、システム変更の頃から完全にスタメン定着。テクニックもありかつ中盤を走りまくれるのでハードワーク時には欠かせない選手。梶川がガス欠になると中盤が怪しくなってくる。しかし今年はとにかくゴールに嫌われた印象で年間で結局1ゴール。もっと点取っててもおかしくないのに。
FW
7アランピニェイロ 39試合17得点
去年まで年間3ゴールの選手が今年の目標は得点王と言われてもね・・・と思ってたらまさか本当に得点王争いするなんて想像すらしていなかった。3年連続のチームファーストゴールを決める開幕男ぶりを見せると、そこからまさかの4試合連続得点。その後も年間通じてコンスタントに点を取り17得点を記録し文字通りのゴレアドールとなった。カウンターでの攻めが増える中でフリーでのドリブル突破の場面増えたのが一因だろうが、1対1のシュート技術が格段に向上したのも大きい。更に相手を腕で抑えたり、ふっと離れてフリーでヘディングしたりと競合いにも滅法強かった。それでいて守備も奪われたらきっちり戻ってプレスするなど献身性が高いのも良い。確か2016年から3年契約だったはずなのでまだ契約残ってるはずだが、まさか引き抜くとこなんてないよね?
9戦目でPKを蹴りやっと初得点。まあストライカータイプじゃないしなあと思っていたら夏場から急激にストライカー化。固め取りが多く1試合2得点が5試合もあり、終わってみたらアランも上回る18得点を記録した。そのストライカー化をもたらしたのは明らかにカルロスマルティネス加入で生まれた危機感。何せカルロスが試合観に来た名古屋戦から急激に点取るようになったわけだからとても分かりやすい。身長もあって足下の技術もあるのでダイレクトシュートからヘディングシュートまで多彩な得点パターンが見られた。契約残ってるし来年もヴェルディのストライカーであって欲しいよね。
13カルロスマルティネス 19試合1得点
夏にビジャレアルBからやってきた弁護士資格持ちの髭面スペイン人。3部リーグとはいえ毎年かなり点を取っており、スペイン人点取り屋がやっと来てくれた!と思ったら、結局年間1ゴールという前評判はなんだったのかという結果に。足技はピカイチでPA内でスピードないのに相手を交わしまくってた。ただし全く単騎特攻向きではなくPA内で周りと連携しながら動くのが好きそうなタイプで、半年ではなかなかチームも合わせられなかった印象。テクニカルなシュートも狙ってたけどゴールに嫌われまくるという不運な側面も。ただしカルロス自体も運動量が少なくフィジカルも強くないというブラジル人2人と比べるとひ弱さが目立ってしまった。明らかにダメダメだった時期も含めて加入以来全試合出ていたけどもしかして出場けいや(以下自主規制)
18高木大輔 24試合1得点
元気いっぱいの人気者も正念場を迎えているという印象。序盤は右ウイングでの起用という策で動き方も覚えていったが、結局本職の安西が怪我から戻るとベンチに。その後はFWとしてもベンチを温めることが増え、結局1点しか取れなかった。運動量もあってパワーもあって気持ちも見えて頼もしいのだけど、正直テクニック面が物足りない。クロスや足下のテクニックがもう少し欲しい。ミスターヴェルディとなって欲しいのだけれど。
25平本一樹 0試合
我らが平本が1試合も出られないという悲しい一年。ロティーナのサッカーは合っていたようだが、ここ数年患っているグロインペインが深刻な状況で、復帰と痛みの再発を繰り返していたようだ。秋には手術もした模様。去就は分からないけど、一緒にJ1行きたい。何だかんだでゴリゴリドリブルをする平本を見るのが大好きなんだ。最後まで平本がヴェルディで輝くプレーをする姿が見たいんだ。
東京ヴェルディ2017年選手雑感1
ヴェルディの今シーズンが終わってしまった。何百試合戦ってやっとたどり着いたプレーオフ。そこで待っていたのは相手に逃げ切られての敗戦。悔しいけど福岡の方が個の力も守り通す力も上手だった。
ただ、今年は今までヴェルディであまりみなかったスカウティングと論理的なチーム戦術でプレーオフに行けたのがすごく嬉しかった。
そんな楽しかったシーズンも終わりということで、今年の選手雑感を。素人なので間違いもあるであろう適当なもの。
しかし、週末に一喜一憂する生活が終わりなのは寂しい・・・
監督
ロティーナ
長らくスペインリーグでビッグクラブ相手に戦ってきた百戦錬磨の指揮官がヴェルディへ。守備的な人だからつまんないサッカーだよ?なんて声もあったけど、流石本場で戦ってきた監督は守備だけしか教えられないなんてレベルじゃなかった。(勿論コーチのバランコの力もあってこそだけど)
体の向き、パスを出す足はどちらかという細かい部分から、ボールの位置に対して立ち位置を決めるいわゆるゾーンディフェンスなど、おそらくヴェルディではそんなにやってこなかったセオリーを始動から徹底的に叩き込むチーム構築がばっちりハマった。シーズン中は3バックと4バックを駆使し行き詰まる度にシステム変更で乗り切り、またバランココーチを中心とした相手のスカウティングに基づく試合毎の微修正も見事にハマった。最終的に22チーム制になった2012年以降での最多勝ち点でプレーオフ進出、反則ポイントの激減(100ポイント台から15ポイント!)、被PK年間ゼロという結果を1年目からもたらした。
今年で攻守におけるチーム戦術がしっかり整理されたので、来年は個の力の充実が必須。失点数は昨年より減ったとはいえ49失点でリーグ9番目と少ないわけではない。また湘南や福岡に全く勝てなかったり名古屋に大敗したりと、明らかに選手の駒の質が違うチームにはなかなか勝てなかった。資金は限られるけど、もっと選手が揃った中でロティーナサッカーを観たい。ただこの指導力を見せつけたのだから、成長させてほしいと有望株をレンタルでくれるチームもあるだろ(願望)
GK
1柴崎貴広
まさか42+1試合全試合フル出場するとは思わなかったよね。17年目でのキャリアハイ。開幕戦でやっとたどり着いた通算100試合出場が今や150試合間近。開幕からファインセーブを見せると、その後も1対1のセービングやキャッチの正確さで最後の砦となった。キックも去年より正確に蹴れてたし、ベテランになっても成長出来るというのを見せてくれた。ただ飛び出しの判断は更に磨いてほしいな。柴熊さん来年もよろしくね。
26太田岳志
今年もベンチ入りはしても1試合も出られず。来年の契約はどうなる?
34武田博行
コーチングの声もしっかりしててJ2経験も豊富だから正GK候補だ!との前評判はなんだったのか。ただずっと怪我に苦しんでたみたい。レンタルだし返却だろうか?
36内藤圭佑
天皇杯出たみたいけど観てない。出場実績あるから残るのだろうか。
※来年はユース出身でもある日体大の長谷川が内定してるので出入りはおそらくあるのだろう。あとポープはどうなる?
DF
2安西幸輝
もはやDFではないw今期は主にWBとWGでの起用。90分間走り抜けるドリブル突破とクロスの雨嵐で相手に脅威をもたらし、夏以降はほぼ毎試合見せ場があったように感じる。徳島戦の突破はマジで痺れた。また抜く技術の向上や、左足も少しずつ使えるようになるなど幅も広がっているように感じた。元々前年に松本山雅からオファーがあった選手なので、戦術兵器となった今年もオファーは来るだろうな・・・来季も頼む!
3井林章
今年もキャプテン。そして41試合+1試合フル出場と出停の最終節以外全試合出場のキャリアハイを達成した。相変わらずの空中戦の滅法強さとヘディングの上手さに加え、年々積極的になったロングフィードがアシストに繋がったこともしばしば。ただ序盤の右CB起用で持ち上がるプレーはどこかぎこちなく、あまりこのポジション向いてないなというのが露わになった。そりゃルーキー時代よりは遥かに上手くなってるけど、井林は最終ラインで構えてる方が良い。彼もまた毎年他からオファーが来ている選手だが、残ってください(懇願)
レンタル先の町田から戻ってきたら堂々としたプレーぶりに。町田さんありがとう!足下の技術は井林とかよりは上手く、持ち上がっての岐阜戦のアシストなど結果にも現れた。また今期の得点は全部町田戦という相手には嬉しくない恩返し力も抜群。ただ守備の技術については行かなくて抜かれたり、突っ込みすぎて交わされたりが散見されたりとはまだまだ向上の余地がある。しかし生え抜きのDFが使えるようになったのは大きい。
5平智広
彼にはストロングポイントがあった。それはCB陣で唯一レフティということだ。そんな訳で純足で選手が配置されていった始動時から左CBのスタメン争いは無風状態。結局そのままスタメンを掴み怪我や体調不良の時以外開幕からスタメンを守り通した。ぶっちゃけ去年はやらかしや物足りなさがありイマイチ信用出来なかったけど、今年は戦術に適応してしっかり守って時にはセットプレーからゴールを奪ってと頼もしい選手だった。
6安在和樹
今年は右でも起用されるなど左右両方で活躍。スペシャルな左足でアシストを量産した。序盤は毎試合相手の肝を冷やすミドルシュートの雨嵐で、特に町田戦のゼロ角度シュートは今期のチームで最高のゴールだった。ただ夏以降調子落とし気味だったのが残念。それでもクロスやフリーキックでアシスト連発してたのは流石だけど。守備をシーズン通して疎かにせず、右足も蹴れるようになればもっと飛躍すると思う。左足切られて押し上げられないシーンも度々あったし。どうやらセレッソがバックアップ要員でリストアップしてるという話もあるようだが、控えで試合勘失うくらいならヴェルディで活躍すべきです(懇願)
19永田充
序盤は3バック真ん中で起用され、流石と言わんばかりのフィードや守備を見せてたけど、怪我で離脱以降はほぼ出られず。最近はベンチにも入ってなかったけど怪我でもあったのだろうか?来年の契約はどうなる?
24林昇吾
2年目で遂に公式戦デビュー。途中から入っても浮かずにプレーしたりといいところも見せてたけど、相手の寄せへの対応とか抜く技術とかまだまだ課題はたくさん。来季以降も成長してほしい。
30高木純平
困った時の締めのJPさん。ドリブルの速さや落ち着きは流石のベテラン。しかし終盤は試合に出られていない。来年はいるのだろうか・・・
残りは次の記事で。
2017J2第42節 東京ヴェルディ-徳島ヴォルティス②
前回は味スタ出てから1時間後くらいに書き始めた文章をそのまま書いたので、そのほかのことを今回は。
試合前
今年なかなか行けなかった味スタにやっと来ることが出来た。
試合前の最大のミッションはキボンの弁当を食べること!
人気のお店だけあり、45分並んでやっとMIX弁当を堪能。
ヴェルディの誇る名物スタグルのキボン。私はMIXを堪能。これは本当にどこにでも薦められる! #verdy pic.twitter.com/uIYG6yw3AL
— shv12 (@shv_12) 2017年11月19日
更に今日はみそ汁無料配布もあったのでこちらも頂く。並んでる間に寒くなってきたのですごく体に沁みた。
試合
ぎっしり埋まったゴール裏は明らかにいつも以上の声量。ビッグフラッグも登場。スポンサー様MJSへの横断幕もばっちりと。 #verdy pic.twitter.com/q7pHtrg1q3
— shv12 (@shv_12) 2017年11月19日
徳島サポーター。アウェイ側の半分近く占めるくらい大勢の来場。旗振りの応援は迫力あった。 #verdy #vortis pic.twitter.com/JWv1b3ml5c
— shv12 (@shv_12) 2017年11月19日
スタメンは4-3-3?3-4-3?(後に見た記事では3-4-3)ともかくスタメンのDF表記に偽りありで安在和樹が右、安西幸輝が左の起用だった。渡辺皓太は怪我なのかベンチにも入らず井上潮音が久しぶりにスタメン起用された。
前半から徳島にボールを持たれる展開も、粘りのある守備や柴崎のセーブでヴェルディは得点を許さない。
特に武器であろう右サイドの馬渡和彰の突破は安西がしっかりと抑えて決定的な仕事をさせなかった。
(安西の左サイド起用は馬渡対策と思ってたら試合前までは金鐘必相手と予想してた模様)
そして安西は走力でフリーにさせない上に、ボールを奪ってから低い位置から最前線まで一気に運ぶ高速ドリブルを何度も見せていた。安西対馬渡は90分間ずーっと続き、この試合の熱さの象徴だったように思う。
そして前半、何度も合っていたセットプレーが続き、ドウグラスが倒されて得た安在のFKを平が頭で合わせヴェルディが先制!
FKを得る前に畠中が安西に通した綺麗なロングフィードが素晴らしかった。
その後前半の終盤は明らかに徳島にボールを持たせる展開でそのままのスコアで終了。
後半は開始すぐの4分、ここまで抑えてきた馬渡に綺麗なクロスを許してしまい、通ったボールを渡がダイレクトシュート。得点を許してしまった。安西がコースを切りきれなかったのが痛かったが、ダイレクトで決めた渡はまさにストライカーであった。
そこから徳島がまたボールを握り危ないシーンもあるが柴崎を中心に得点は体を張って許さない。
しかしそんな中、井上潮音が相手のタックルを受け倒れる。一度は起き上がるも数分後に動けなくなり橋本と交代。怪我の状態が心配だ。
そしてその後は一進一退の中、後半40分過ぎにはカルロスのキープから安在が強烈なシュートを枠に飛ばすも戻ってきた馬渡がヘッドでクリア。映像で見返すとカルロスのトラップがピタッと収める相当なものだった。
それでもこのプレーで得たコーナーキック。ゴール前の混戦から最後は内田が押し込み勝ち越し!!
前半同様セットプレーからゴールを決めるという結果に!!
そして試合はこのスコアでタイムアップ。ヴェルディが自力でプレーオフ進出を勝ち取った!!
一方で徳島は最後の最後で逆転ゴールを決めたジェフに交わされて7位転落。明暗がくっきり分かれる展開となった。
プレーオフは引き分けた瞬間敗退が決まるというルールでもあるし、他力でなく自力で勝ってプレーオフ行きを勝ち取ったのは個人的に最も喜ばしい。
安西が90分間走りまくったようにコンディションも合わせてきた。セットプレーが冴えてたように準備の跡がはっきり見えた。
楽しみたい、ワクワクしているという試合前の選手のコメントはこういう所に裏付けられていたのかと実感した。この心技体の充実で難敵徳島を破った。
試合後
外で呼びかけしてたサポーターについ応援ありがとうございましたなんて声をかけてしまった。
明らかに声量が違ったし、ゴール裏もバックスタンドも勝ちたいんだ!という熱を感じた。
こんな熱い試合を残り2試合続けてJ1へ行こう。
2017J2第42節 東京ヴェルディ-徳島ヴォルティス
セレモニーで話してた羽生社長と同じく、まだ何も勝ち得てないけどすごく嬉しいんだ。
この大一番でも硬くならず、必死であり躍動感溢れる選手のプレー。安西の最後まで突破し続けたドリブル、平のドンピシャヘッド、守備者内田がこぼれ球を押し込む展開。
声量が明らかにいつも以上で、サポーターの勝ちたいという熱が満載だった観客席。
そして結果的には引き分けでもプレーオフ行けた中で、終盤に自分たちで勝ち越してプレーオフ行きを文句なしで決めた試合結果。
そんな素晴らしいものを見ることが出来たのだから。これを現地で観ることが出来て嬉しくないはずが無い。
残り2戦はどんな結果でも現地で向き合わないといけないと思って、アウェイ京都にも行って、今日は味スタにも行った。
ぶっちゃけ試合前は、徳島に勝てる気がしないって気分だったよ。開幕でやられたし戦力も揃ってるし。最終的には松本山雅辺りがまくってくるんじゃないかって不安でいっぱいだった。
でもあの7位に落ちて追い込まれた京都で勝つ姿を思い出して、試合前に今日は絶対勝つと口にしなければいけないんだって心の底から思った。願いは口にしないと叶わないから。
そしたら本当に選手たちが躍動して勝つことが出来た。
残り2戦、どのチームも徳島以上の強敵ばかり。だけどヴェルディも厳しい状況を勝ち抜いてきたんだ。だからこそ高らかに叫ぶ。
残り2戦勝つ!!イクゾJ1